ナイキ(NKE)販売見込み4%減で懸念される成長減速

3月21日にナイキ(ティッカー:NKE)が第3四半期の決算を発表し、その内容に株価は大きく下落しました。
第3四半期の数字と共に、通期見通しも芳しくなく、中でも7年連続で拡大し続けた販売見込みが今回減少に転じたことで、ナイキの苦戦ぶりを物語っています。
リオ五輪後、目立ったイベントもなく、需要もなかなか喚起し難い事情もある中、ライバル社の台頭も顕著です。
これまで米国市場では、アンダーアーマー(UA)の台頭などがありましたが、ナイキの地位を脅かす前にアンダーアーマーが先に消耗し、減速していきました。
しかし最近では、ライバルの大本命である独アディダスが、北米市場のシェアの本格的な切り崩しにかかっており、ナイキはライバルの攻勢に手を焼いています。
ナイキはサプライチェーンの変革の過渡期にあり、卸経由から消費者へのダイレクト販売へシフトを図る過程にあり、卸を通さずに消費者へとタイムリーに商品が供給できるようになれば、販売見通しも回復すると予測されています。
確かにナイキの直販サイトの充実ぶりには、他のスポーツブランドに比べて目を見張るものがあります。
日本のNikeStore(オフィシャルストア)では、アカウントさえ取得すれば、送料だけでなく返品も無料、さらに購入したものはどんなに使用していても1ヶ月以内なら返品可能と、利用者の裾野を広げようと猛烈にプッシュしています。
ナイキが大好きな自分としては、店頭に足を運んでも欲しい商品が見つからないことも多いので、オンラインストアでもまるで店頭にいる感覚(送料や返品を気にしなくてもいい)で、確実に狙った商品を購入できるのは本当に助かります。
これまで変革を起こし成長してきた企業ですから、ある意味この下げは安値で仕込む絶好の機会かもしれません。
再びの株価上昇に期待してさらに下げれば確実に買い増していく予定です。
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