個人向け国債(変動・10年)が最低金利0.05%を脱して金利上昇中!

長らく最低金利0.05%で下げ止まっていた個人向け国債の金利に、久しぶりに動きがありました。

2月6日より販売開始された第83回個人向け国債(変動10年)において、金利が0.06%へと、わずかながら上昇しています。
なお、固定3年物と固定5年物については依然として0.05%で留まったままです。

そもそも個人向け国債の金利が最低保証金利の0.05%まで下がったのは、マイナス金利政策の導入により、国債の需給がひっ迫したためです。
マイナス金利の影響は、生命保険会社の保険料運用などを直撃し、預金から国債へと資金が流入。
国債の人気が一気に高まったことから、個人向け国債の金利も半比例的に最低水準まで落ち込んでいました。

しかし、ここにきて10年物だけですがようやく上昇の兆しを見せており、また株価も堅調であることから、我々個人投資家にとっては株式と相関関係のある国内債券を組み入れるタイミングが到来してきたと言えるのではないでしょうか。

このまま個人向け国債の金利が上昇するか、3月の個人向け国債の金利動向が気になるところですが、金利上昇の傾向が続くならば少しずつ株式を利確させて資金を債券に移し、ポートフォリオのリバランスを考える良い時期になりつつあると考えています。
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2016年3月度の個人向け国債、初回利率は全て最低保証金利の0.05%

2016年3月度の個人向け国債の申し込みが本日から始まりました。

・ 変動10年(72回) 0.05%
・ 固定 5年(60回) 0.05%
・ 固定 3年(70回) 0.05%

すべて最低金利保証の0.05%まで下落しております。これは2016年2月に続き2ヶ月連続です。

日銀が金融緩和の一環で国債を爆買いしており、そのことから市場の流通量が極端に少なくなっていることから、需要と供給のバランスが大きく崩れ、金利の低下を招いています。

預貯金についてもマイナス金利政策も導入され、逃げ間を失ったマネーを無理やりにでも株式市場に誘導しようという魂胆が見え隠れします。

とりあえず、他のアセットと比べて相関関数がマイナスを示す国内債券クラスは、アセットアロケーションを構成するのに欠かせないので毎月少しずつ買い増していますが、やはりこの低金利では投資をするにも気が進みませんね。

株価が堅調に回復してくれば、日銀の国債買いも一段落し、おのずと初回利回りも上昇に転じるものと思いますが、もうしばらくかかるでしょう。

間違ってもこのタイミングで固定5年や固定3年には手を出しませぬよう。個人向け国債ならば変動10年一択です。

ちなみに、私が投資をしている個人向け国債(変動・10年)の過去の初回利回りの推移は以下の通りとなっています。

・ 64回 0.34% → 0.17%
・ 65回 0.17%
・ 66回 0.28%
・ 67回 0.22%
・ 68回 0.21%
・ 69回 0.21%
・ 70回 0.17%
・ 71回 0.05%
・ 72回 0.05%(今回)

こうして見ると、たった1年足らずなのに金利の動きは予想以上に激しいものですね・・・。
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自ら定めたアセットアロケーションに基づき長期投資を実践しています。
日米の個別銘柄を中心に、債券からリート、ETFからインデックスファンドまで、投資に関する気になったトピックを毎日ピックアップして更新しています。

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