積水ハウス(1928)が第4次中期経営計画を発表しました

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3月9日、積水ハウス(1928)が2017年~2019年の3ヶ年計画である「第4次中期経営計画」(以下「中計))を発表しました。

「積水ハウスグループ 第4次中期経営計画(2017~2019)」


本中計における1つ目のトピックスとしては、4つのビジネスモデルによる事業を推進でしょう。

従来のビジネスモデルである、「請負型ビジネス」、「ストック型ビジネス」、「開発型ビジネス」に加えて、「国際ビジネス」を推進するといいます。

これは前回取り上げた、海外子会社の再編についてもこの中計に対する布石と思われます。

積水ハウス(1928)北米の組織再編と住宅販売業への参入で加速する脱日本依存 (02/23)


(4つのビジネススタイルとは)
・請負型・・・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの普及
・ストック型・・・生活提案型リフォーム、リノベーションの強化
・開発型・・・2リートに対し安定した供給を行い、利益創出
・国際・・・オーストラリア、米国等海外への事業領域の拡大

もう1つのトピックスとしては、経営目標も年々業績を拡大する計画を発表です。

(項目/2017年度・2018年度・2019年度)
・売上高/21,440,000・2,200,000・2,383,000(百万円)
・営業利益/192,000・200,000・230,000(百万円)
・営業利益率/9.0・9.1・9.7(%)
・EPS/185.4・191.2・215.9(円)
・ROE/11.3%・10%以上・10%以上

建設業は景気の動向に左右されやすいという一面もありますが、積水ハウスの場合、リーマンショックの頃に株価600円台まで株価が急落したときと比べて、現在では様変わりしています。

海外への事業展開や、積水ハウス・リート投資法人、積水ハウス・SIレジデンシャル投資法人等の立ち上げなど、ビジネスの柱を増やしてそれぞれ育てることで収益基盤は安定しつつあります。

第4次中計でその4つの柱を育て、強化するものと思われ、より景気や金利動向の急変にも耐えられる企業体質になっていくと感じ、実現性は高いと思われます。

配当も2017年度は75円と増配を予定しております。
個人的には配当利回り4%となる1,875円を下回ったら投資のタイミングを検討したいと思います。
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積水ハウス(1928)北米の組織再編と住宅販売業への参入で加速する脱日本依存

2月22日、積水ハウスは米国ウッドサイド・ホームズ社を買収し、北米における組織の再編を発表しました。
今回の報道は非常に分かり難く、このような複雑なプレスリリースには図解を交えるなどしてほしいと思うのですが、情報整理するとこんな感じです。

積水ハウス
 LセキスイハウスUS HD
   Lノースアメリカセキスイハウス
   LSHレジデンシャルHD
     Lウッドサイド・ホームズ

まずセキスイハウスUSホールディングス社が、米国子会社の持分を保有するホールディングス会社となり、そこにノールアメリカセキスイハイスとSHレディデンシャル・ホールディングスがぶら下がる格好。

SHレジデンシャルは今回買収したウッドサイド・ホームズの持分を保有するホールディングス会社で、ウッドサイド・ホームズは都建て住宅事業及びその関連事業を営む会社の持分を保有するホールディングス会社という複雑な関係です。

組織再編の内容はさておき、今回の買収で積水ハウスの米国での住宅市場参入の本気度が伺い知ることができます。
現在のところ、日本では低金利を追い風にまだまだ需要はありますが、将来的に人口減少は避けられず、新たな事業領域の拡大が急務でした。

積水ハウスは2009年からオーストラリアの住宅事業に進出、米国でもマスタープラン型コミュニティの開発や賃貸住宅の開発を手掛けてきましたが、今回ネット・ゼロ・エネルギー住宅を武器に住宅販売事業に参入することになります。

積水ハウスはこのところJリートに積極的に参入したり、国際事業の拡大を加速させるなど、日本での住宅販売という従来のビジネスモデルから多角化路線を歩んでおりますが、同社が将来も継続して成長していくために、一つずつ着実にコマを進めていることを実感します。

株価は2,000円の壁を突破できずに現在は1,800円前後でウロウロしていますが、高配当銘柄ですし、今回の買収を前向きに評価して、今後投資も検討していきたいと思います。
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自ら定めたアセットアロケーションに基づき長期投資を実践しています。
日米の個別銘柄を中心に、債券からリート、ETFからインデックスファンドまで、投資に関する気になったトピックを毎日ピックアップして更新しています。

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