アサヒグループHD(2502)が中東欧5ヶ国の買収手続きを完了、増益記録をさらに伸ばせるか

3月31日、日本のビールメーカー最大手のアサヒグループホールディングス(2502)が、英SABミラー社の東欧5ヶ国のビール事業の買収手続きが完了したと発表しました。
これはベルギーの世界最大手ビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(以下ABブッシュ、ティッカー:BUD)がSABミラー社を買収するに当たり、独占禁止法により買収できなくなることを回避するため、SABミラー社の事業の一部を予め売りに出し、それにアサヒが呼応したものです。
アサヒとしても、国内需要の頭打ちもあり、EPSの更新記録を継続するため、自社株買いなどもしておりますが、国内を飛び出し海外に打って出ることで、本業の拡大を図りたい考えがあり、ABブッシュとの思惑が一致していました。
アサヒは、国内では「スーパードライ」ブランドの売り上げが断トツで、トップランナーの地位を盤石なものとしていますが、海外ではいまだ東アジアのローカルビールというイメージから脱却できていません。
ABブッシュのようなバドワイザーやコロナなどとも戦える製品を持っているだけに、海外戦略次第ではアサヒの成長よりはまだまだあると思います。
世界的にはABブッシュがビール市場の独壇場であり、オランダのハイネゲン社が続きます。日本は大手4社が束になっても敵わない差が開いています。
今回の買収を足掛かりに、朝日のグローバル展開の拡大に期待したいものです。
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