商船三井(9104)が2017年3月期の決算を発表、黒字転換を果たし、次期利益は倍増予想。

4月28日、海運大手の商船三井(9104)が2017年3月期の決算を発表しました。
今回発表された決算内容及び来期の見通しは以下のとおりです。
(科目/2016年・2017年(今)・2018年(予))
・売上高/1,712,222・1,504,373・1,610,000(百万円)
・営業利益/2,323・2,558・9,000(百万円)
・経常利益/36,267・25,426・22,000(百万円)
・当期純利益/▲25,426・5,257・10,000(百万円)
・1株利益/▲142.50・4.40・8.36(円)
・1株配当/5.0・2.0・2.0(円)
なお、営業利益率は0.2%、ROEは0.9%、自己資本比率は25.8%でした。
通期の業績予想は、営業利益を▲8,000百万円、1株利益を±0円と予想しておりましたが、コンテナ船事業において北米航路を中心とした積高増加及び空コンテナ回送費等のコスト削減の効果に加え、不定期船事業における市況改善や運航効率の改善も寄与し、それぞれプラスに転じました。
それでも依然としてカスカスの営業利益率であり、今後大きな事業改革を行わなければならないことは明白です。
平成28年10月31日開催の取締役会における決議に基づき、川崎汽船及び日本郵船と、新たに定期コンテナ船事業統合を目的とした合弁会社を設立し、定期コンテナ船事業を統合することについて事業統合契約及び株主間契約を締結していますが、それもその一環でしょう(出資比率:商船三井 31%・川崎汽船 31%・日本郵船 38%)。
特に世界景気の動向次第で業績の波も激しい海運業、難しい舵取りが求められますが、波に乗れば大きいだけにタイミングを見極めて買いを入れていきたいと考えています。