苦境のリコー(7752)、減損計上及び業績の大幅下方修正を発表

4月11日、カメラ・オフィス複合機大手のリコー(7752)がデジタルカメラ事業の固定資産について、減損テストの結果、想定された収益が見込まれなくなったことから、約100億円の大幅な減損損失を計上することを発表しました。
これを受けて業績予想も大きく下方修正されています。修正の内容は以下のとおりです。
(科目/前回予想→今回修正・増減率・前期実績)
・売上高/2,000,000→変更無し・-・2,209,028
・営業利益/40,000→30,000・▲25.0%・102,295
・税引前利益/38,000→28,000・▲26.3%・95,684
・当期利益/10,000→2,000・▲80.0%・62,975
・1株利益/13.80円→2.76円・-・86.87円
(単位は百万円)
リコーは埼玉工場を閉鎖し、銀座の本社ビルを大森に移すなど、合理化を次々に断行し、事業のリストラを次々と進めておりますが、今回の下方修正で当期利益は80%減と、大幅は修正を余儀なくされました。
今回の減損対象となったカメラ事業は、キヤノンなど他社でも苦戦をしており、業界内でシェアの劣る企業がふるいにかけられている状況のようです。
子会社のリコージャパン(営業部門)なども一部で事業所の閉鎖など、再編の動きもあるようですし、リコーが形勢を立て直すのにはまだまだ時間がかかりそう。
個人的にはカメラはGRを愛用していますし、職場でも複合機を使っていますが、実直なモノづくりをしている印象で大好きな企業なので、ぜひ復活を期待しています。
今回の発表で株価が暴落するようなら、逆張りで入りたいと思っています。